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生理用品の社会史 (角川ソフィア文庫)

, 田中 ひかる

によって 田中 ひかる
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内容紹介 人類が、生理用品改良に重ねてきた奮闘の軌跡―。日本女性の生活を大きく変えた画期的な商品「アンネナプキン」。その誕生は、ほんの50年ほど前のことである。女性の社会進出を支えた商品開発の裏には、一人の女性経営者の一筋縄ではいかないドラマがあった――。植物、絹、脱脂綿、ビクトリヤなど、不便で不快だった古い経血処理の方法から、欧米ほどタンポンの使用が普及しなかった理由まで。一大ビジネスへと発展した、女性史にとどまらない日本社会の変遷を明らかにする。【目次】はじめに第一章 ナプキンがなかった時代の経血処理―植物から脱脂綿まで第二章 生理用品の進化を阻んだ月経不浄視―「血の穢れ」の歴史第三章 生理用品が変えた月経観―アンネナプキンの登場第四章 今日の生理用品―ナプキンをめぐる“イデオロギー”おわりに文庫版あとがき引用・参考文献生理用品関連年表アンネ社広告資料 内容(「BOOK」データベースより) 日本女性の生活を大きく変えた画期的な商品「アンネナプキン」。その誕生は、ほんの50年ほど前のことである。女性の社会進出を支えた商品開発の裏には、一人の女性経営者の一筋縄ではいかないドラマがあった―。植物、絹、脱脂綿、ビクトリヤなど、不便で不快だった古い経血処理の方法から、欧米ほどタンポンの使用が普及しなかった理由まで。一大ビジネスへと発展した、女性史にとどまらない日本社会の変遷を明らかにする。 商品の説明をすべて表示する
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6年前にミネルヴァ書房から出版された単行本の文庫化。単行本には副題があったが、文庫には副題はない。また、単行本は素っ気ない表紙だが、文庫本のカバーには高畠華宵のセクシーな絵が採用されている。さて、この表紙はアンネ社の広告のように女性読者にアピールしているのか、それとも身体露出で男性読者を引き寄せようとしているのか・・??第一章・・ナプキン以前の月経血対応の歴史第二章・・月経タブー、月経不浄視の歴史第三章・・アンネナプキンとアンネ社の歴史第四章・・今日におけるナプキン・月経「イデオロギー」論争巻末付録・・アンネ社広告図版豪華36ページ私的感想〇著者は副題の好きな人のようだ。他の著書にはいずれも副題がついており、本書でも各章に副題が付いている。〇第一章・・具体的でたいへん興味深いが、男性には体感できない問題なので、あまり興味を示さない方がよいのかもしれない。〇第二章・・月経タブーや月経不浄視は昔のことだと思って読んではいけない。第四章にあるように、「月経をタブー視している!」いうフレーズは、現代においては、論争相手、役所、企業等を非難、論破する上で有効な決めゼリフとなり得るからである〇第三章・・女性が読んでも、男性が読んでも面白い、アンネナプキン開発史、営業史、広告史、アンネ社終焉史。〇第四章・・これが一番面白い。〇まず、「布ナプキン」かアンネ社以来の「紙ナプキン」かという議論が紹介され、著者はおおむね「紙ナプキン」側に立つが、この議論は紙ナプキンが健康的に有害か否か、環境汚染の原因になるかどうかという科学的問題のほかに、紙ナプキンは「汚物」で月経不浄視につながり、布ナプキンは「洗濯物」でポジティブという観念的ともいえるような主張(著者ではない)があり、さらには、「紙ナプキン」の普及で女性の利便性が高まったことが商業主義に巻き込まれ、月経の持つ本来的意義が忘れられ、道具的身体観に至るというイデオロギー的議論につながって行くのである。〇著者は、経血は不潔と見なすことと、月経という生理現象を不潔、不浄と見なすことは全く異なるのだが、しばしば混同されるとする。・・そうですね。〇まあ、「紙ナプキン」か「布ナプキン」かは、結局は使う女性の問題である。しかし、もう一つの問題、「生理」不適切用語問題、つまり、月経を「生理」と呼ぶことが「月経隠し」、「女性特性否定」、「月経タブー視」につながるという主張は、男性にも重大な関連を要する。なぜなら、これが社会的に容認されると、「生理」という便利な言葉が現代社会の表側から消され、「月経」と呼ばねばならなくなるからである。やめてほしい。〇巻末付録・・ノスタルジアに溢れ、すばらしい。この付録を見るためだけでも、本書を買う意味はある。私的結論よい本である。

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