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〈普及版〉 地中海 I 〔環境の役割〕 (〈普及版〉 地中海(全5分冊))
本, フェルナン・ブローデル
によって フェルナン・ブローデル
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この本の原題のタイトルは『フェーリペ二世時代の地中海と地中海世界』であるらしい。が、著者のブローデルの視点は古代から現代にまで至っていて、スケールが大きい。1巻で主に書かれているのは、地中海沿岸地帯の風土、地中海経済圏の交通(通商)ネットワーク、都市と農村の産業だ。風土から与えられる条件が、人間の暮らしや社会・経済・産業、そして歴史を規定していく様相が述べられる。……と、ここまででも十分に興味深いのだが、この本をさらに面白くしているのがブローデルの分析的な観点だ。地理や気候という条件に加えて、どのような人間の経済活動や決断の積み重ねが、現状の国家群のあり方と盛衰を形作っていったのか?十六世紀以降、西側の経済・産業の主導権は地中海から大西洋に移っていくのだが、それは必然だったのか、為政者たちの判断のせいなのか?などと、その多様な問題提起は興味が尽きない。他にも資本主義経済についての数々の鋭い洞察が素晴らしい。歴史を研究して分かること、というのはこういうことなのか、と感動させられた。[あと、翻訳については……。私は文章そのものの上手・下手はよく分からないのですが……読んでいて特に不自由は感じませんでした。もし翻訳のことで読むのをためらっている方がいるとしたら、相性はあるかもしれませんがとりあえず読んでみることをお勧めします。]
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