日本美術全史 世界から見た名作の系譜 (講談社学術文庫)本ダウンロード無料pdf
日本美術全史 世界から見た名作の系譜 (講談社学術文庫)
本, 田中 英道
によって 田中 英道
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内容紹介 20世紀後半以降、日本の美術作品が海外でも紹介されるようになりましたが、その興味はあいかわらず異国趣味によるものであり、特殊なものとして扱われる傾向があります。一般人でも理解できるような「芸術作品」として「普遍的」な価値観をきちんと提出できるならば、批評の対象としての「日本美術」が「世界美術史」の中で正当な位置を占めることができるはずと筆者は考え、あらためて日本美術史を編み直すことに挑戦します。普遍的な価値とはなんでしょうか? 理想主義、人間主義、そして「気韻生動」(「リズミックな生動感または生動の中のリズム」ローレンス・ピンヨン『極東の絵画』)が、普遍性につながる特徴といえると考えます。また、写実性や真実性もその特徴になりうるでしょう。上記のような普遍的な価値をもとに、縄文から現代にいたる日本美術の作品を縦横に論じ、新たに編み直していきます。取り上げられた作品数も500点以上。もうひとつの日本美術史がここにあります。 内容(「BOOK」データベースより) 将軍万福、国中連公麻呂、定朝、運慶、湛慶、雪舟、尾形光琳、池大雅、北斎、広重、富岡鉄斎、藤田嗣治、多数の逸名作家…。世界美術史の中でも最高水準にある作家たちは、「民族的・宗教的価値」を超える普遍性=「人間性」の表現を実現した。「時代様式」による記述で、縄文から現代にいたる美術作品を縦横に論じた、新日本美術史がここにある。 著者について 田中 英道(たなか・ひでみち)1942年生まれ。東京大学文学部卒業。ストラスブール大学で博士号取得。現在、東北大学名誉教授。2006年酒田市より阿部次郎文化賞を受賞。主著に、『ラ・トゥール 夜の画家の作品世界』『イタリア美術史 東洋から見た西洋美術の中心』 『ミケランジェロの世界像 システィナ礼拝堂天井画の研究』『日本美術傑作の見方・感じ方』『レオナルド・ダ・ヴィンチの世界像』『「やまとごころ」とは何か 日本文化の深層』などがある。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 田中/英道 1942年生まれ。東京大学文学部卒業。ストラスブール大学Ph.D.。現在、東北大学名誉教授。ローマ大学、ボローニャ大学客員教授、前国際美術史学会副会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 続きを見る
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この本は西洋美術が本職の学者が日本美術の概要について説明するというある種異色の本なのだが、世界がグローバル化した以上日本美術の評価も日本固有(いまはやりのガラパゴス批判と考えてよさそうです)ではなく世界基準で評価する必要があるとの目的を掲げており、またそれがフカシや妄言にとどまってるとは到底思えない納得感ある文章で展開されておりとても満足した。全編よいが、特に世界が政治的につながった明治以降の日本における西洋美術を日本美術史では重要なのは事実だが世界基準では先人の模倣に過ぎず独創性がない以上世界基準では当然美術的価値は低いと断じているところなどは「全く正しいがそれは思っていてもダンマリ決め込むとこだろ」と苦笑しつつも美術評論に対する妥協のない姿勢が感じられ非常に好感を持った。はしがきに美術愛好家からは好評だが学会からは認められないとボヤキがあるのだが、日本美術の評価を国際基準で再構成するというのは非常に先鋭的な試みなので、保守的な学者からは好意的な評価を得られないのは止むを得ないだろうし、ましてタコツボ的縄張り主義の学界において専門外の学者の研究(美術学者なのは共通していますが西洋美術と日本美術では学会では明確に縄張り分けされていてそれを踏み越えるのは暗黙のタブーとなっていると考えてみてください)となれば到底受け入れることはできないのだろう。また、いたるところで他者をガンガン批判していく妥協のない厳しさを誇る孤高の評論(美術界では飽きたらず和辻哲郎にも噛み付いてます)のためいたるところで恨みを買っていると思われるのでなおさら学界からスルーされるのは止むを得ないだろうなと思った。既に外国語訳されて出版もなされているようだし、外国人の学者ならば日本の学者のしがらみなど無縁なので外国の美術界から徐々にこの書の評価が高まっていくと期待したい。この本をきっかけにマンガ・アニメ・スシだけではなく日本の美術についても知見のある外国人が増えてくれるならばそれは素晴らしいことだと思う。文庫本化の代償のせいか取り上げている作品の全てには図版が対応していないしあってもモノクロなのでイメージが湧きづらいが、グーグルイメージで作品名検索すればすぐにカラーで参照できるのでスマートフォン片手に読みこめばさしたる不便を感じることはないだろう。むしろ各作品について田中先生がつける解説を読むことで作品鑑賞の勘所をつかむことこそが大事なので持ち運びに便利な文庫本になったことは歓迎されるべきだと思った。この書の解説を片手に実物をジックリ鑑賞するといった最高の贅沢も十分視野にはいってくる(田中先生もはしがきでそうしてもらえることを期待しているようなことをほのめかしていました)し、是非この本片手にいつかは修学旅行以来ご無沙汰な京都奈良方面を巡ってみたいものだ。
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